年金手帳の色が違うのは何故 色が違うのは年齢のためなのか?

年金手帳をしっかり理解しよう。

基礎年金番号やその他の個人情報が多く書かれた年金手帳、私の手元にあるのは青い手帳、がおばあちゃんが持っている年金手帳と色が違う

色が違うのは何故なのか? 色が違うのは年齢のためなのか?

 

目 次

年金手帳の色の違いと種類とは

現在のような「年金手帳」が作られる前は、各年金制度別に「国民年金手帳(国民年金)」「厚生年金保険被保険者証(厚生年金)」「船員保険年金番号証(船員保険)」などがそれぞれ交付されて、各年金制度ごとに年金番号が発行されていました。その結果一人で何冊も手帳を持ち、番号も複数持ってしまうようになってしまいました。

そのことが後々「消えた年金問題」の原因の一つになったともいえます。

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年金手帳に複数の色が存在するのは、年齢のためというよりも、日本の年金制度の歴史が多く関係しているようです。

年金手帳の歴史を順を追って調べてみました。

日本の年金制度は国民年金よりも厚生年金が速く運用が始まりました。
厚生年金は、1942年6月から「労働者年金被保険者証」という年金手帳?が交付されました。

 

白 色

1948年頃からは、名称が「厚生年金保険被保険者証」に代わり年金手帳の色は「白色」になりました。

 

水色・カーキ色

1961年 に始まった「国民年金手帳」は「水色」や「カーキ色」が交付されていました。

 

オレンジ色

1974年11月 以降
国民年金・厚生年金両制度の手帳が統一され、国民年金、厚生年金に共通の「年金手帳」この手帳には1冊の中に国民年金、厚生年金の記号・番号の記入欄があります。色は「オレンジ色」でした。

最初に年金手帳の交付を受けた制度から、転職などで他の制度に移った場合にも、新しい年金手帳の交付を受けずに済むようになりました。

 

 

ブルー 

1997年1月 以降
すべての公的年金制度共通の「年金手帳」
基礎年金番号の導入にともない、「年金手帳」は現在のかたち(青色、基礎年金番号記入)になり、国民年金、厚生年金、共済年金に共通のものになりました。

それ以前に発行された年金手帳(オレンジ色)を持っている人には、基礎年金番号制が導入されたことに伴い、「基礎年金番号通知書」が送付されていますので、年金手帳の表紙裏面に貼り付ける必要があります(表紙がブルーの手帳の場合は最初から年金手帳に基礎年金番号が印刷されている)。

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まとめ

このような変遷をたどってきたため、加入者によって持っている年金手帳の色や内容が異なっていたり、転職の都度発行されたため生年月日の異なるものを複数持っている場合があるという現実を生みだしたようです。

現在はほとんどないと思われますが、「厚生年金保険被保険者証」や「年金手帳」を両方持っていたり、年金手帳を2冊持っている場合には、それぞれの記号・番号を「基礎年金番号」へ一本化するために、最寄りの年金事務所で手続きをする必要があるので注意してください。

基礎年金番号と年金手帳との関係

「厚生年金保険被保険者証」や「年金手帳」を両方持っている場合や、年金手帳を2冊持っている場合には、それぞれの記号・番号を「基礎年金番号」へ一本化するために、最寄りの年金事務所で手続きをする必要があります。

「基礎年金番号」は、すべての公的年金の加入記録を一元的に管理するために、被保険者1人あたり一つの番号が割当てられています。したがって、基礎年金番号が記載されている年金手帳1冊があれば、年金給付の手続きの際も支障はないそうです。

 基礎年金番号制度が導入される前に年金に加入していて既に手帳を持っている場合や、学生などで任意加入だった場合などは、「基礎年金番号通知書」が送付されているはずなので、これを年金手帳の表紙裏面に貼り付けておくようになっています。
 
なお、表紙がブルーの手帳の場合は最初から年金手帳に基礎年金番号が印刷されているので大切に保管しておきましょう。

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